2008年06月09日

ミドリインコの飼いかたって…

アクセスログを見ると最近「ミドリインコ 飼い方」のような検索ワードで、このblogにお出でになるかたが多くなっているようです

四月くらいに浅田鳥獣貿易さんが台湾からミドリインコ(Brotogeris jugularis, Orange-chinned Parakeet)とアマゾンミドリインコ(Brotogeris cyanoptera, Cobalt-winged Parakeet)を輸入、ドキドキペットくんベストパートナーズあたりで販売されていた子たちをお迎えなされた方々ではないかと思われます

我が家のソデジロインコを含めてブロトゲリス(ミドリインコ属)の仲間は飼われている愛鳥家さんも少なく、飼育書などでもほとんど扱われていないのが実情です。大正〜戦前の古い飼育書には必ずと言っていいほど掲載がありますので、かつては大量に輸入されていたことが伺えます(当時は多分野生捕獲個体だったのでしょう)

にもかかわらず、国内でブロトゲリスを滅多に見ることができなくなったのには、何か訳があるに違いありません。推測にしか過ぎませんが、飼いかたが難しかったり、短命だったり、繁殖が難しくて個体数が維持できなかったりなんてことも考えられます。最近でこそアジア圏のブリーダさんから輸入される例も出てきましたが、すこし前はヨーロッパ圏のブリーダさんから輸入せねばならなかった(アジアから輸入するより高くなる)のも原因の一つかもしれないと思っています

本来であれば生き物を飼う前に、その生き物の生態や飼い方を把握して「よし、これなら大丈夫!」となってからお迎えするのが、生き物にとっても飼い主さんにとっても悪い結果を招かないためのベストだと思っています。「珍しいから」と、お迎えした人がいないことを願っています

さて、ブロトゲリスの飼い方ですが、当然のことながら種によって少しずつ違います。あくまで我が家のソデジロインコの例を挙げておきます。ミドリインコやアマゾンミドリインコも大きくは違わないと思いますので、参考になれば幸いです

ケージはHOEI社製465オーム(465×465×高さ650mm)にニ羽が暮らしています。飛ぶことが上手な種ですので、一羽でもこのサイズが望ましいでしょう。35クラスではケージ内で羽ばたいて移動することができません。ちなみにオーム篭のように線が太くて丈夫なケージでないと、熔接部分を破壊されてしまいます(体験済)

あと、よく木を齧ります。常に齧って構わない木片や枝などを入れておく必要があリます

暑さ寒さには強いような気がします。ブロトゲリスの中で一番寒さに弱いと言われるソデジロインコでも、千葉県で屋外飼育の実例があります。ただ南米産の種ですので、いつでも暖かい環境を整えられるだけの準備はしておいたほうがよいでしょう

食餌についてですが、クチバシの形状から種子食より果実食に近いように思われます。実際に野生下では果実、花実などを多く食しているようです。このことを考慮に入れて、普通のペレットとローリー用のペレットをほぼ半々に配合しています。実際の配合は二羽でこんな感じです

(1) KAYTEE exact original parakeet または ZuPreem natural diet finch 15g
(2) VETAFARM nector pellets 15g
(3) Zupreem natural diet cockatiel 5g
(4) KAYTEE exact rainbow lorie または ZuPreem lory diet nuggets 10g
(5) TOP Organic Pellets, Dr.Mac's Cockatiel, Roudybush Daily Maintenance smallなどを日替わり(ミックスすることもあり)で 5g

粉末のローリーネクターは、ラウディブッシュ、ケイティ、ドクターマックと試してみたのですが、水に溶いても粉末のままでも、食べ物として認識してくれていないようです

シード食の場合はリンゴなどのフルーツを欠かさないようにする必要があリます。我が家では1日当たりリンゴ4分の1(二羽で)を目安に、バナナやブドウ、サクランボなど、入手しやすいフルーツを毎日与えています。イチジクも好物のようです

オヤツには大粒のコーン(カンチャ・コーンなど乾燥したままのもの)や普通の茹でたトウモロコシ(当然塩抜きで茹でます)をあげると喜んで食べています。アヴィ・ケーキやニュートリ・ベリーみたいな、一般的なオヤツはブン投げて捨ててしまいます

ミドリインコの仲間は国内に飼育書がほとんどないので、どうしても洋書に頼ることになってしまいます(最近出たコンパニオンバード百科にミドリインコの掲載がありますが、種名も怪しい上に写真はソデジロインコだ…)

ということで、これからミドリインコのことを勉強したいかたにお勧めの参考書を一冊


書名こそマメルリハ・ハンドブックですが、ブロトゲリスに関してもかなりの記述があります。そもそも表紙で一番大きく写っているのはミドリインコですし、表3見開きにドーンと載っているのもソデジロインコだったりします

もし、ブロトゲリスと一緒に暮らしているかた、これから暮らす予定のかたが、この記事をご覧になりましたら、是非ご一報ください。情報交換させてくださいまし!
posted by し〜 at 12:40| Comment(12) | TrackBack(0) | ソデジロインコ
この記事へのコメント
こんにちわ〜

ミドリインコ、実は気になっていたんですが、どんなインコなのか良く分からなくて、眺めていただけでしたが、厚木のペットショップにペアで、いました。

なんだかかわいいです。
私が見たときは大人しくて、まだ一日一回は挿し餌をもらっていたそうで、この前見に行ったときにはもういませんでした・・・。

そうそう、前にお話に出てたローリーのごはん、ミスター??なんでしたっけ?
ウンチの状態ってどんなカンジになります??
Posted by つばさ at 2008年06月09日 22:08
つばささん>

あらん、厚木にブロトゲリスいたんですかー。ちょっと前まで湘南方面で仕事してたんで、毎日厚木を通ってました(^^ゞ

理解ある飼い主さんにお迎えされているといいなぁ…

えっと、えっと、ローリーのご飯、ご飯…。ミスター、ミスター…。ごめんなさい、どんなお話でしたっけ? 近そうなのはドクターマックっぽいなぁ。未開封のパウダーフードがひとつあります。うちの子たちはパウダーフードだめだったんで、フンちの状態は不明ですー
Posted by し〜@管理人 at 2008年06月10日 12:11
こんにちは 管理人さんがお察しの通り ミドリインコで検索して こちらのブログを発見いたしました さらには浅○鳥獣さんの ミドリインコ2羽をペアー(偶然)でお迎えしました
 ミドリインコの食性に関して私も管理人さんの意見に賛成です 嘴の形など ローリーに近い感じがしますね 私もオカメ用ペレットとローリー用ペレット ローリーネクターを食べさせてます 林檎や野菜は想像以上に食べるので 毎日あげています 先住鳥はタイハク等おりますが ミドリインコは人に纏わりつく感じでとてもよく慣れ バタンとは違う魅力がありますね 飛んできては離れまた 飛んでくるみたいな感じでとてもかわいいです ミドリ初心者ですので 今後とも色々教えてやって下さいね
Posted by mio at 2008年06月10日 15:23
mioさん>

初めまして、ようこそです

しっかりしたかたにお迎えいただけたのが判って嬉しいです♪

ペアということは、両親同士が異なっていれば巣引も可能ですね。故宇田川博士の本にケージのサイズとか巣引の条件が載っていた気がするので、今度見ておきますね

> 嘴の形など ローリーに近い感じがします

そうなんですよ。特に上顎の内側と下鍔の感じが種子食オンリーの子とは違ってる気がしていました。同じことを感じているかたにお会いできて嬉しいです

先住鳥はタイハク等

あらぁ、アンブレラ! あの控え目な黄色をチラ見させてくれた瞬間がたまりませんです。ときどき某所のタイハクちゃんを抱っこして、両脇の内側をモシャモシャするのが楽しみなウチだったりします(^^ゞ

等のところもお差し支えなければ、機会があったときにでもお教えいただければ…

当方も、まだまだ勉強途中ですので教えるなんてとんでもない。お互いブロトゲリスのために高めあっていきましょう♪
Posted by し〜@管理人 at 2008年06月11日 10:35
そうそう!そうだ!ドクターマック!
CAPの松本さんにも勧めて頂いたんですが、我が家はシード食の子はシードにしてしまっているので、そのままになってずいぶん月日が経ってしまいました・・・。
そろそろ三鷹に遊びに行こうかと思っていた所で、し〜さんからもそのお話が出てて、良いものなんだろうな、と思って。

パウダーの色も気になっていて、ケイティのローリーフードは値段は懐にやさしいけれど鳥には悪そう・・・と思いましてね。色が怖い・・・。
ウンチも赤くなるし。

今はベタファームをあげてるんですが、それがなくなったら買ってみようかな、と思ってます。

厚木のブロトゲリス、アマゾンミドリインコって名前だと思いました。その他にもコミドリコンゴウがいましたがそのコもミドリ達といなくなってて。
そのお店はとにかく管理がちょっと・・・って感じで、非常ににおいがきつい!ほかにキバタンなどもASKという表示で売られています。
横浜の某ペットショップも臭いですが(T.T)。
ほんとに、理解のある方の所へ行って欲しいです。
Posted by つばさ at 2008年06月27日 17:54
つばささん>

スプリームも色つきだし、どうしてローリー用のペレットって色つきばっかなんでしょうねー? 我が家でもソデジロのメインのご飯はベタファームです。パウダーだけでなく無着色のペレットを開発してちょ、とドクターマックに伝えてくれとCAP!さんには頼んでみたのですが、実際に商品になったとしても時間がかかるでしょうね…

> 理解のある方の所へ行って欲しい

これは劣悪環境なショップさんからばかりでなく、すべての生き物について思います。基本的な生態や必要な環境を知らず、よって整えられずに生き物を買う(飼うではない)人の多いこと、多いこと。極論だとは思いつつも、命をお金で売買するような業種がなくなってしまえばいいとまで思っていたりします
Posted by し〜@管理人 at 2008年06月28日 04:44
初めまして。
昨年の春先、ミドリインコについて調べている時に、こちらのブログを見つけました。1ヶ月ほど調べに調べ、昨年5月にキンバネミドリインコの番を我が家に迎えました。繁殖も意外と容易で、今年の5月には2羽の子供を得ました。
ブロトゲリスというと「おとなしく飼い主に愛情を注ぐだけでなく賢くペットとして適しているインコ群」だそうですが、なんのなんの我が家産まれの仔鳥たちはやかましい、気性が荒い、いやしいの3拍子ぞろいで、あまり知性を感じさせないのですが、これはキンバネの特徴なのでしょうか…(親鳥とは全く別種かと思うほど何もかもが違います)。キンバネはミドリインコの中でも、アメリカでは最も人気の無い種類のようです。

でも「馬鹿な子ほどかわいい」の言葉どおり、我が家の家族ですから、どんな仔でも可愛いです。
ただ寂しいのは、ミドリインコの飼育者が身近に居ないことです。この心細さをミドリインコの飼い主さんたちは、どうやって克服しているのでしょうか。
もっとミドリインコが身近な鳥になって欲しいものです。
Posted by 金桃(きんもも) at 2010年11月27日 22:37
金桃さん>
初めまして! すっかり放置blogになっていてお恥ずかしい限りですが、ようこそです

キンバネミドリはお二人ほどペアで飼われているかたを存じ上げています。でもレアですよね…

習性に関してはごめんなさい、私もたった二羽のソデジロしか知らないので何とも言えないです。ただ、にぎやかなのは若い子だからという気も、ちょっとしています

mixiでコミュを作ったりもしていますが、私の場合、リアルで知り合ったかたのほうが多かったりします。飼鳥クラブやショップさんのイベントとかで、とにかく色んなかたとお話させていただくと、「私飼ってます」とか「前に飼ってました」とか、色んなお話を伺うことができます。あとはつたない英語で海外のブロトゲリス飼いさんに質問したりとか…

あと紹介しようしようと思いつつ記事にしていないのですが、
http://t.co/RrACEsM
ブロトゲリスオンリーの本です。ご参考までに
Posted by し〜@管理人 at 2010年11月28日 02:00
こんにちは。
なるほど、うるさいのは若いから、というのは有りかもしれませんね。ちょっとばかりなぐさめられます。親鳥は存在そのものが「哲学者」ちっくで、そのゆ〜〜っくりした動きも見ていて飽きませんし、仔鳥たちがどんなに騒いでいても知らん振り、1日に一声くらいしか鳴かない本当に静かな鳥です。荒で買いましたが、少なくともオスは我が家に来て1ヵ月後には、不承不承ながら手に乗るようになりました。

今は仔鳥たちが人間を独占して、親鳥と敵対関係になっているため、あまり親鳥が人間に近づかなくなってしまったのがちょっと寂しいのですが。

ミドリインコに関しての本のご紹介をありがとうございます。読んでみようと思います。
ロビーハリスさんの名前は「人・鳥・社会の幸せのために」のブロトゲリス紹介で知りました。我が家にキンバネを迎えるに当たっても、その記事がだいぶ参考になりました。

レアな鳥を飼っていると、自分だけの楽しみ、はあるのですが、生まれた仔鳥たちに連れ合いも見つけてあげられない、というのが残念ですね。
Posted by 金桃(きんもも) at 2010年11月28日 17:40
ミドリインコさんを飼われているんですか。うらやましいですね、少なくとも2000年ぐらい前までは売られていましたね。
実物もみましたよ、埼玉で繁殖に挑戦していた小鳥屋さんがいましたが難しいようです。
私のような初心者にはオスメスの識別も難しいです。
恐らく、最近見かけないのは繁殖に成功しなかったからだと思います。なので輸入しかないのでしょう。
歩くのが得意なようでかなり癒されますね。
今は、貸しマンション住まいなので泣き声のうるさいインコは飼えません。
いつかきっとと思っている一人です。
Posted by 有馬 修 at 2012年04月03日 19:19
有馬さん>

ミドリインコに関心をお持ちとは、本当に嬉しい限りです。
ミドリインコ属は野生でも人に馴れ易いとのことで、繁殖は簡単なのだと思っておりました。我が家では2年前に子どもを増やしただけですが、昨年はこれ以上増やしたくなくて、産卵を始めてから、わざと巣箱の扉を開けたり、巣箱に手を入れたりして散々邪魔しましたが、しっかり抱卵を続けたため、卵が成長を始めてしまい、途中で卵を取り出して捨ててしまった経緯があります。
ミドリインコは夜は巣箱で眠るので、巣箱は常設です。まるで体内時計があるかのように、夏でも冬でも夕方5時半には巣箱へ入ってしまいます。子育てをしているときは、昼2時半〜3時には猛然と餌を食いだめして、3時半までには巣箱にこもり、出てこなくなったのを覚えています。親鳥ペアは巣箱の中を清潔に保ちますが、仔鳥ペアは、巣箱の中で平気で糞をするので、段々鳥の身体がごみため臭になってきます。だから洗い替えのスペア巣箱が必要です。
身体がよく伸びるので、移動したいところに思い切り身体を伸ばし、くちばしの先が引っかかれば、後は180度開脚でよっこらしょ!と歩いていく姿は本当に癒されます。
コンパニオンバードは人間と暮らしていくのだから、人間との付き合い方のルールを教えねばならない、という本を何冊か読み、我が家生まれの手乗りキンバネたちにも、人を噛まないように教えてやりました。あんなに気性が荒いと思っていた子達も、今は本当に穏やかないい子ちゃんに変身して、家族と幸せな関係を築いています。
どうぞいつかきっとミドリインコを家族に迎えてくださいね。飼育書が無いので、飼ってみるとすることなすことが全部発見で面白いですよ♪
Posted by 金桃 at 2012年05月26日 22:32
アクセスさぼりの管理人ですみません

去年からこんぱまるの上野店にソデジロとキカタのハイブリッド(ソデジロが強く出てる)と思われる子が入ってますね

飼育書はかなり昔に廃版になった本ですが、まだ入手可能なこちらがお薦めです。タイトルはワタボウシミドリですが、ブロトゲリスすべて載っています

http://www.amazon.co.jp/dp/0866220895/ref=cm_sw_r_tw_dp_bKwXpb05WC05D
Posted by し〜@管理人 at 2012年05月30日 09:28
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/15833006
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック